home / update history / who am i? / motorcycle / my "cerebral neocortex" / guest book

[movie] ターン

観てきた。遅くまで上映してるのが板橋のマイカルシネマズしかなかったので、こないだST2を取りにいったのと同じルートで東武練馬へ。

で。

まったく駄目でした...。

ってこんなでかく書くほどのことでもないけど。どこがどう悪いってわけじゃなくて、とにかく自分の中に形成された映像と全然マッチしないのだ。けっこう長い小説でもあることだし、長さが限られる映画の中に何をどう入れるかはかなり難しいと思う。でも。

配役に関してはどうだろう。牧瀬里穂は雰囲気はいいと思うんだけど、いかんせん...。うーむ。泉役の俳優は今回映画初出演だそうだ。どういうつもりかわからないけど、正直ミスキャストだと思う。演技がどうこうでなく、とにかく原作と雰囲気がマッチしない。あえて原作とは人物像を変えたのかもしれないが、もし仮にそうだとしたら大失敗だと思う...。

役者はどこまで自分を出してるんだろうか。どの程度監督の指示に従ってるんだろう。キツい言い方をすれば「原作読んだのか?」って感じ。もし監督の意向に100%従ったのだとしたら、それは役者のせいじゃない。監督は原作から何を感じて何を表現したかったんだろうか。北村薫が原作で表現したことが、映画の中にあんまり出てないように感じたのだが...。これは原作者本人が映画を観てどう思ったかを聞きたいなぁ。パンフレットには「実に魅力的な映画になっている...」とのことだが。:-)

で、一番問題なのは、この映画には決定的に足りないものがあること。というか、僕が個人的に「これは絶対削っちゃだめだろう」と思うものが見事に削られてるのだ。逆に、話の本質からするとどうでもいいとこに時間が割かれてるように思える。全体的に原作のアウトラインを維持することだけが重視されていて、小説の各場面で重要な意味を持っている(と僕が勝手に思う)ことがじゃんじゃん省かれている。なんか長い長い予告編観てるみたいだった。

たぶんこう思ってしまうのは、僕が原作を先に読んでしまったからだと思う。そして、僕が原作にあまりに没入しすぎてしまったからだ。もし原作を読まないで観てたらどうだったかな。興味はあるけどもう遅い。

ま、所詮観るだけの人間だから好き勝手言える。この小説を原作の価値を壊さずに映像化しろって言われたらどうするか。いろいろ考えてみたけどかなり難しい。ひょっとしたら映画化すること自体が間違いなのかもしれない。そういう作品っていっぱいあるじゃないですか。

単純に考えると文字だけの小説より、絵と音のある映画のほうがはるかに情報量が多いのに、作り方によっては(あるいは作品の質によっては)文字だけのほうがずっと多くのことを伝えることがあるんだなーと。それが卒直な感想。

この映画で光っていたと思うのは、母親役の倍償美津子。やっぱすごい役者はすごい。で、余計なことだけど、これを岩井俊二が作ったらどうなるか、っていうのはものすごく興味がある。

期待して行っただけに、かなりがっくりして出てきた。レイトショーで他の映画も観れたんだけど、なんかヤル気がなくなって雨の中そのまま帰ってきた。


Generated with mkdiary.pl
home / update history / who am i? / motorcycle / my "cerebral neocortex" / guest book