敗因は何か?
実は足にケガをして動けなくなったのは今回が初めてである。松葉杖や車椅子も、今回初めて使った。このような事態になってつくづく判ったことは、
人間は足が2本揃っていないと困る
ということだ。しかも「とても困る」のだ。歩いて移動することはおろか、立っているだけでも辛い。片足1本で体重を支え続けなければならないから。松葉杖があってもけっこう大変。ま、3ヶ月くらい使い続ければそれなりに鍛えられてそれが普通になるのかもしれないが、3ヶ月もこんな状態を続けるのは、
はっきり言ってイヤダ
その他にも、車の乗り降りや階段の昇り降りなど、ごく普通にあたりまえにできることが、ごく普通にあたりまえにはできなくなる。「きっと辛いだろう」と想像することはできるしなんとなくそうだろうとは思っていたけど、やはり人間どんなことでも実際に体験してみないことには、その本当の辛さというものは分からないものである。
じゃどういう格好が楽かというと、これはもう寝てるのが一番楽。足を使わないのがベスト。でも一ヶ月間ずーっと寝てられるかというとそんなわけはなく、食事のときには起き上がらなければならないし、便所にも行かなければならない。その度に、ケガをした足1本を庇うために全身のあらゆる部位を駆使して動かなけばならない。
おおげさに聞こえるけれども、例えば、座った状態からどこにもつかまらずに左足一本だけで立ち上がることができるか。や、今は僕もできますけれども、ケガした直後はこんなことさえできずに困っていたんですよ。それまでは足2本使えばよかったので。他にも、足一本で便所に行って用を足すとか、足一本で風呂に入るとか。挙げればキリがない。
ちなみにしょーもないことですが...一本足でパンツを履くとき、ケガしたほうの足から先に穴に通してしまうといつまでたってもパンツが履けない、ということを発見しました。必ず「軸足」から通さないとダメです。んなこたーないって?それともアタリマエ?ウソだと思ったらやってみてください。絶対できないということは多分ありませんが、結構大変です。軸足が疲れてきてギブアップ、に1000点。
実は動いていなくても辛い。食事のとき、あんまり足を曲げられないので足を投げ出したような格好で食べることになるが(つまりアグラとかかけない)...全部食べきる前に腰とかいろんなところが痛くなってきて、その姿勢を維持できない。テーブルでイスに座って食べれれば別ですけど。床だと長時間保ちません。
といったあたりのナキゴトを総合してみますと...僕の体ってのはつまり、
超ヒヨワ
ってことですね。基本的に体力なさすぎ。そして体が硬い。そのせいで、普段しない動作や姿勢がものすごく疲れる。食事するときに足を延したままにできないのなんて、まさにその典型だと思う。体が柔らかければ、もうちょっと短時間でパンツが履けるんじゃないか、と思う。
きっと主な敗因はここにあるんじゃないかと思うんす。つまり、
- そもそも岩の発見が遅れた → 岩の発見を遅くするくらい集中力が鈍っていた / 疲れていた / 他のものに気をとられていた
- 岩のヨケ方が間違っていた(そもそもヨケる必要があったのか?)
- ヨケそこなってバイクが不安定な態勢になったときに、素直に足が出る乗り方ができていない
- それを実現するのに必要な、体の筋力、柔軟性、反射神経が足りない
ということだと思うんす。バイクの運転てのはやはり「スポーツ」であって、どんなスポーツだって、それを行うのに必要な体を作ることから始まるわけで。その基本ができてないと。今まではそこに至らずに済んできたが、いくつかの要因が重なることによって今回起こるべくして起こってしまった、と。
とにもかくにも、今回の一件はもっと悪い状況を考えようと思えばもう、いくら挙げてもキリがないくらいラッキーなことが多かった。いったいどれだけの人に迷惑をかけ、どれだけの人に助けられたのかわからないけれども、このまま元どおりに足が治れば、失なったものよりもむしろ得たもののほうが多い、と思う。